【気軽にボイトレ!】歌唱力アップのための発声練習
「高い声が出ない・・・」
「カラオケで皆の前で歌いたくない・・・」
「音痴を治したい・・・」
職場の飲み会やプライベートなど、
様々なタイミングでカラオケに行くことがあると思います。
しかし、「自信をもって歌える曲がない・・・」
「失敗して恥ずかしい思いをしたくない・・・」
と不安に感じている人も多いはず。
そんなお悩みを持つ人でも気軽にできる
歌唱力アップのための発声練習をご紹介します!
目次
発声練習のメリット
1.高い声が出せる
最近は高音が得意な歌手が増えており、
それらを原曲キーで完璧に歌うのは至難の業。
声が裏返ったり、途中で苦しくなったり、しまいには全く出ない
・・・こうしたこともありがちです。
発声練習を適切に行うことで高音が出せるようになります。
高い声が出せるのは、才能ではありません。
著名なアーティストでも、めまぐるしいほどのボイトレによって
音域が広くなっています。
2.喉を痛めにくくなる
声を無理に張り上げたり、自分のキーに曲などを歌うと、
数曲歌っただけで声が枯れてしまう可能性があります。
人によっては一曲で声が枯れてしまうことも。
発声練習によって、声を作る”声帯”への負担が
限りなく少ない発声が出来るようになります。
アーティストたちが2時間以上のライブを
難なく歌えるのも発声練習の成果ということです。
3.声量が上がる
ハキハキと明るく、聴きとりやすい声量で発声出来るようになると、
歌だけでなく日常生活でも他人から良い印象を得ることが出来るようになります。
声が小さいと、生バンドの音量に負けてしまったり、
カラオケで他の人とマイクの調整をいちいち変えなければいけなかったり、
騒音の中で会話が出来なかったりと、あまり良いことがありません。
歌はもちろん、ビジネスや日常会話でも
声を大きく出せることは沢山のメリットがあります。
4.滑舌がよくなる
アナウンサーの声が聴きやすい理由は、「滑舌の良さ」にあります。
音程が取れているのに周りの反応が良くない場合、
もしかしたら滑舌が悪いせいかもしれません。
滑舌が悪いと、歌詞を聴きとってもらえなかったり、
リズムが悪く聴こえてイマイチ乗れなかったりします。
何を言ってるかわからず、リズムがだらしない歌は、
「たとえ音程が正確でも」上手い歌には聴こえません。
滑舌練習により、言葉の伝わりやすさと、
聴きとりやすい言葉のリズムを作り出すことで
聴いている人にとって心地よい歌い方・話し方を獲得することが出来ます。
悪い発声を改善するためのポイント
1.喉を開く
外国人は歌が上手い人が多いですが、それは日本人に比べて”喉が開いているから”です。
外国人は話す時から喉が開いていますが、日本人は話す時に喉が閉じてしまっています。
喉が開くと、
・高い声が出しやすくなる
・声が響くようになる
・声が疲れにくくなる
・ビブラートをかけやすくなる
などの効果があります。
2.声帯を閉じる
「声帯」は喉仏の中に付着している2枚のヒダで、
閉じたり開いたり、伸びたり縮んだりすることが出来ます。
この閉じ具合、伸び具合を練習をすることで、
・声質(強い声、柔らかい声)を変えられる
・色々な地声、色々な裏声が出せる
・ミックスボイスが出せる
・喉に負担の無い発声が出来る
・声量をコントロール出来る
などの効果があります。
3.滑舌を意識する
滑舌が悪い人は、唇や舌などの筋力が衰えてしまっています。
普段は使わないような言葉の並びや、強さ、速さで練習することで、
・歌詞が聞き取りやすくなる
・言葉を詰め込んでいる曲が歌える
・歌のリズムがカッコよくなる
などの効果があります。
具体的な発声練習方法
1.喉を開く練習
高い声を出そうとすると、声が苦しそうに聴こえたり、裏返ったりしがち。
・・・こんな方は是非「喉を開く」練習をしてみましょう!
喉が開くというのは、口蓋垂(こうがいすい)と呼ばれる場所が、
上にぐっと持ち上がり、同時に喉頭(こうとう)が
下に下がっている状態のことを言います。
どんな音程でも喉を開いて発声する感覚をつかむ為に、
とっても分かりやすい練習があるのでやってみましょう!
「喉を開く」感覚で一番わかりやすいのは「あくび」をすることです。
まずは、大きくあくびをしてみましょう。
すると、のどちんこの辺りが上に引っ張られるように持ち上がる感覚があると思います。
更に、喉仏を触りながらあくびをすると、舌に下がっていくことも確認出来ると思います。
これが「喉が開いている状態」です。
この状態をキープしたまま、出しやすい高さで地声や裏声を出してみましょう。
小さな声でしかならないと思いますが、最初はみんなそうなので安心してください。
これを繰り返していくと、だんだんと、あくびをしなくても、
【のどちんこを持ち上げる】と同時に【喉仏を下げるコントロール】=【喉を開く】
が出来るようになっていきます。
ある程度、コントロール出来るようになったら、
「喉を開く」意識で、様々な音程や、声量で発声練習をしてみましょう。
最終的にその状態で歌を歌える所まで行けたら、
もう喉は自動的に開いてくれている状態です!
「喉を開く」動作はほとんどの人が慣れていないので、
時間はかかるかもしれませんが、毎日少しずつでも継続して練習みてください!
2.声帯を閉じる練習
声質や、声の高さなど声に関わる大部分が、この”声帯”の動きで決まります。
喉が開いた状態で声帯を閉じることが出来るようになれば、
声の自由度はグンとあがりますので、はりきって練習していきましょう!
では、具体的な発声練習方法です。
皆さんは「千と千尋の神隠し」の「カエル」をご存じでしょうか?
あの声、実は低い声から高い声をスムーズにつなげるための
声帯の”閉じ具合”を練習するのに凄く効果的なんです!
コツは、声を鼻にかけるようにして、なるべく平べったい声を出してみましょう。
カエルみたいな声が出せたら、その声でひたすら色んな曲を歌うだけ!
大分変な声になるので、人前を避けて練習することをおすすめします(笑)
中音域、高音域は、鼻にかけるレベル、
平べったさのレベルを更に上げる意識で発声してみましょう。
母音は「い」や「え」でやると感覚を掴みやすいと思います!
高い部分は最初は出ないかもしれませんが、
発声練習と休憩(睡眠)を繰り返すことで日に日に出しやすくなりますよ!
3.滑舌の練習
滑舌の練習には、「早口言葉」がおすすめです!
特に「k」「t」「p」「s」の音を含むものを重点的に行うことで、
舌や唇の筋力を満遍なく鍛えることが出来ます。その一例をご紹介します。
「k」のおすすめ早口言葉:
・隣の客はよく柿食う客だ(となりのきゃくはよくかきくうきゃくだ)
・旅客機100機 各客100人(りょかっきひゃっき かくきゃくひゃくにん)
「t」のおすすめ早口言葉:
・東京特許許可局(とうきょうとっきょきょかきょく)
・肩叩き機(かたたたきき)
「p」のおすすめ早口言葉:
・カエルぴょこぴょこ3(み)ぴょこぴょこ合わせてぴょこぴょこ6(む)ぴょこぴょこ
「s」のおすすめ早口言葉:
・派出所で手術中(はしゅつしょで しゅじゅつちゅう)
・新設診察室視察(しんせつしんさつしつしさつ)
これらは実際にアナウンサー等の声のプロも朗読練習をする内容となっています。
何度も繰り返し練習を行うことで、聴きとりやすい歌詞で歌えるようになります。
しっかり練習して聴いている人を感動させましょう♪
まとめ
発声練習はシンプルなものも多いですが、
習得するまでには毎日練習することが大きなカギとなってきます。
すぐに結果を求めずに”継続すること”に重点を置くことが出来れば
いつのまにか高音も”嘘みたいに楽に発声出来るようになり”、
楽に発声出来る分音程も安定してきます。
歌手や声優を目指す方はもちろん、趣味で歌を歌っている人も隠れて発声練習をして、
友人や家族を驚かせちゃいましょう♪
それでは、頑張ってやってみてくださいね!